出典:https://www.coachmag.co.uk/running-shoes/8613/adizero-adios-pro
アディダスが厚底シューズについて、ついに本気になったようです。
既にアディゼロプロという厚底シューズを発表済みでしたが、発売延期となっていました。その発売を待たずに更に別の厚底シューズを発表するということになりました。
これはなにを意味するのか?
どう考えてもアディゼロプロは急場しのぎで開発したもので、本命はこちら(アディオスプロ)ということではないでしょうか。
上記の画像が示すこのシューズのフォルムが、その本気度を表していると思います。
この極厚のミッドソールと前足部の反り返り具合が、まさしくヴェイパーフライ・アルファフライと相似形ですね。。厚底シューズとはこのフォルムでその最大の特長であるゆりかご効果が発揮されるのだと思います。アディゼロプロはその点であまりに中途半端です。
発売日
発売については、これまたいろいろ謎ですが、アディゼロプロがわずかに先行して6月30日、アディオスプロが7月3日ということです。なぜ一緒にしないんだろ?
また販売はアディゼロプロがアディダス公式オンラインストアで扱うのに対して、アディオスプロはなぜかステップスポーツでの扱いになるそうです。これまた謎??
価格
アディオスプロの値段は税別25,000円(税込27,500円)。アルファフライは税別30,000円(税込33,000円)なので、かなり意識した値付けのような気がします。
カーボンプレートではなくカーボンバー
これまで厚底シューズといえば、どれもカーボンプレートを挟んでいました。
厚底シューズの代名詞、ヴェイパーフライ・アルファフライはもちろん、アディゼロプロやアシックスのメタレーサーも同じです。
ところがこのアディオスプロでは同じカーボンを素材に使っていても、プレートではなく足の骨のような5本のバーが使われています。
発表された内容では、あまりくわしいことは書かれてないので何とも言えませんが、なぜ新しい取り組みをしたのでしょう?
ナイキの真似ではなく独自のテクノロジーを使っているというアピールか?それとも実際にプレートにはない効果があるのか?うーん、どなたかのレビュー待ちですね。
ソール厚
ソール厚は以下のサイトによると、UKサイズの7.5(25.4cm)で39.5mm。アルファフライと同じで世界陸連が1月に発表した制限値(40mm以下)ギリギリとなっています。

もうこうなると、厚さ=正義という公式しか見えないですね。
重さ
上記のサイトによれば、UKサイズの8.5(26cm)で、246gだそうです。
うーん、エリートランナー向けにしてはかなり重い方ですね。アルファフライも同じぐらい(若干軽い)ですし、これは厚底シューズの宿命でしょうか。
まあ実際、エリートランナーがこれらを履いてタイムを出しているので、これまで考えられていたほどシューズの軽さはエリートレベルでも影響が小さいのかもしれません。
これは本当に期待大!
これまで発表のあったアディゼロプロもメタレーサーも正直、ナイキの牙城を下せるようには思えませんでした。
ナイキの後追いではない独自性を探そうとしたものの見つからずコンセプトが中途半端になってしまったのか、技術的なノウハウ不足なのか、ひょっとして何か特許が絡んでいたりするのか??
しかしここにきてようやく追撃の体制が整ってきたのではないかと思います。まだ逆転の構図が見えてきたというほどではないですが、ナイキの独走状態に手をかけるところまで来たのではないかと思います。
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