全日本大学駅伝2020のコース、有力校のエントリー、区間配置予想などまとめてみた

大学三大駅伝のうち初戦となる出雲駅伝がコロナ禍で中止となり、他の駅伝の開催も危ぶまれましたが、全日本大学駅伝(秩父宮賜杯第52回全日本大学駅伝対校選手権記念大会)は11月1日に開催されることになりました。

今年の優勝争いは、本当に分からないですね。。ただでさえ年々、各校の戦力均衡化が進んできている上に、今年はコロナ禍で通常の活動が行えていないということもあります。競技会の開催も限られていたので戦力の見通しも立てにくいです。ここ数年の強豪校が大きく下位に沈む可能性もあれば、その逆に大躍進する大学もありそうです。

そんな中、この全日本大学駅伝と今大会の優勝を争う有力校についてまとめてみました。

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全日本大学駅伝の歴史と特徴

1970年から開催されています。箱根駅伝に比べるとまだ新しい大会です。

以前は1月の中旬頃に開催されていました。箱根駅伝より後ですね。

しかし1月だとさすがにシーズンオフに近い時期です。4年生などはもう卒業間近で、主力選手でも出場しない場合があったのではないでしょうか。

その頃はまだ箱根駅伝もそれほど知名度は低く、駅伝強豪校の選手の関東集中も無かったので、文字通りこの全日本大学駅伝が日本一を決める大会でした。

ということで、1970年代、80年代は、福岡大学・京都産業大学といった関東以外の大学が優勝を経験しています。

その後、1988年からは現行の11月開催に移されています。やはり1月中旬開催というのは無理があったのでしょう。それからは関東の大学が優勝を独占しています。

開催を前後する出雲駅伝、箱根駅伝と比較すると、開催時期・区間構成・コースも大学の駅伝としてはオーソドックスなものと言えるでしょう。

コース&区間

 

出典:http://daigaku-ekiden.com/coursemap/

コースは2018年より区間構成が大幅に変更されました。

以前は1~7区までは、ほぼ10km超でさほど違いのない区間が並び、最終8区が20km近くある最長区間という区間構成でした。

変更後は、1区が9.5kmと最短区間で、以降6区まではだんだんと距離が伸びてゆき、7区が17.6km、8区が19.7kmと長距離区間が2つあるという構成になっています。

変更点のポイントは1区と7区で、1区は最近のスピード駅伝では出遅れは致命的となるため重要性は高いのですが、最短区間ということでどのレベルの選手を投入するのか悩ましいところです。

一方、大幅に距離が伸びた7区は、これまでの8区に近い長距離選手用区間ということになります。

距離だけ見ればエースもしくは純エース投入区間になりますが、最近の駅伝では前半に戦力を投入しないと、後半は無理な追いかけをしないといけなくなり負の連鎖で、ズルズルと後退して惨敗ということにもなりかねません。

監督の選手起用の腕の見せ所でもありますね。

開催までの日程

  • 10月7日:チームエントリー(監督、マネージャー、競技者16人)
  • 10月29日:メンバーエントリー締め切り(競技者8人、補員5人)
  • 10月31日14時30分:監督・マネージャー会議(朝日新聞名古屋本社15階朝日ホール)
  • 11月1日:8時5分スタート

テレビ中継

テレビ朝日系列で生中継。

前回2019年大会プレイバック

  • 優勝:東海大学 5:13:15
  • 2位:青山学院大学 5:14:59
  • 3位:駒澤大学 5:15:04
  • 4位:東京国際大学 5:15:35
  • 5位:東洋大学 2:15:40

優勝争いに絡めそうなのは、出雲駅伝で5位までを占めた國學院大、駒澤大、東洋大、東海大、青山学院大の5校と見られていました。

その中で本命視されていたのは、前年度箱根駅伝で完勝してその優勝メンバーが多く残る東海大です。出雲駅伝では目立ったところが無く空気のような存在でしたが、やはり選手層をみると頭一つ二つ抜けているかと。

1区は混戦の中、城西大の荻久保が区間賞。五強はいずれも大きく遅れることなくまずまずの滑り出し。

2区は東京国際大の伊藤が爆走して13人抜きでトップ奪取。五強の中では東洋大が11位とやや遅れだします。

しかし3区は東洋大の相澤が異次元(?)の走りを見せて一気にトップへ。もう大学生の中では飛びぬけて無双状態でしたね。。

4区、5区を経て、1位東海大、2位東洋大、國學院大は4位と優勝争いをする中、青山学院大は7位、駒澤大は9位と苦しい展開。東海大が俄然有利な展開になってきました。

しかし6区で青山学院大の中村友哉が区間2位と好走して3位に上がってきました。青山学院大はまだエースの吉田圭太を7区に残しており、この時点で東海大と青山学院大の一騎打ちの様相を呈してきました。

その7区。予想通り吉田圭太は東海大の松尾を着々と追い上げ、13km過ぎでついにトップへ。まだ4㎞ほど残していることから一気に青山学院大の独走状態に入るかと思われました。

ところが思ったほど引き離せないばかりか、逆に松尾に再逆転を許す展開。最終的には吉田圭太が意地を見せてトップで中継しましたが、ほとんど差はないという状態。

最終8区。東海大のアンカーは好調が伝えられていた3年生の名取。一方、青山学院大は2年生の飯田。名取の方がいくらか有利と思われましたが、5㎞すぎで飯田を追い抜くとあとはひたすら差が開くばかり。最終的には1分44秒もの大差をつけて悠々とゴールテープを切りました。

有力校のエントリー候補

今年は多くの大学に優勝のチャンスがあると思われますが、その中でもディフェンディングチャンピオンの東海大、前回箱根優勝で選手層の厚さには定評のある青山学院大、久しぶりに戦力の充実が聞こえてくる駒澤大に絞ってエントリー候補の選手をあげてみます。

東海大学

選手名学年10000mベスト
塩澤稀夕428分16秒17
西田壮志428分58秒15
名取燎太429分26秒60
米田智哉429分19秒07
鈴木雄太429分12秒82
上村亮太429分28秒54
本間敬大329分16秒29
牛澤昂大329分37秒19
松崎健悟329分18秒10
川上勇士228分59秒60
松崎咲人229分29秒56
脇坂進之介229分38秒14
喜早駿介128分52秒13

さすがに黄金世代がごっそり抜けて、前回から戦力ダウンは否めません。10000mのベスト記録だけ見るとかなり苦しそうです。

しかし今年はまだ有力選手があまり競技会・記録会に出てないような。。これから記録をどんどん伸ばしてくる可能性もあります。塩澤・西田・名取の三本柱は強力ですし、そう簡単に没落していくことはないでしょう。

青山学院大学

選手名学年10000mベスト
吉田圭太428分27秒40
岩見秀哉428分49秒13
神林勇太429分13秒62
市川唯人429分22秒35
竹石尚人429分22秒79
新号健志429分24秒59
湯原慶吾328分44秒99
飯田貴之329分49秒45
岸本大紀228分32秒33
宮坂大器229分10秒82
中倉啓敦229分22秒91
中村唯翔229分22秒99
近藤幸太郎229分26秒01

うーん、スキのない布陣です。3年生がやや層が薄いですが、4年生は例年、期待以上に活躍するのが青学ですし、今年は2年生にブレーク候補が目白押しです。1年生にも都大路1区区間賞の佐藤一世がいますが、この布陣に食い込んでくるのは難しいかもしれません。

あとは今シーズン全く話が聞こえてこないエース(?)の岸本の行方次第でしょうか。

駒澤大学

選手名学年10000mベスト
伊東颯太428分34秒91
加藤淳428分36秒59
小原拓未429分18秒27
神戸駿介429分28秒02
小島海斗429分39秒91
石川拓慎329分12秒49
大西峻平329分31秒08
田澤廉228分13秒21
酒井亮太229分04秒08
小野恵崇229分13秒23
赤津勇進129分01秒93
花尾恭輔129分06秒43
鈴木芽吹1

安定の4年生から、エース田澤がいる2年生、そして躍進著しい1年生と充実した構成です。

1年生が波に乗れば、かなりの飛躍が期待できます。1年生の鈴木芽吹は先日の全日本インカレ5000mで、13分43秒07で3位に入賞しています。ライバル心に燃える赤津や花尾にも期待できるでしょう。

本当に今年の駒澤大は優勝宣言してもおかしくない戦力と言えるでしょう。

有力校の予想オーダー

独断と偏見で有力校のオーダーを予想してみました。

東海大

区間選手名
1区(9.5km)喜早駿介
2区(11.1km)米田智哉
3区(11.9km)塩澤稀夕
4区(11.8km)本間敬大
5区(12.4km)鈴木雄太
6区(12.8km)松崎咲人
7区(17.6km)西田壮志
8区(19.7km)名取燎太

1区はルーキー喜早に期待。遅れたとしても、エース塩澤を前半に配置してトップ争いから脱落しないように。

そして三本柱の残りの二人、西田と名取は後半の長距離区間に。

こんなところがオーソドックスな配置ではないでしょうか。

青山学院大

区間選手名
1区(9.5km)湯原慶吾
2区(11.1km)宮坂大器
3区(11.9km)神林勇太
4区(11.8km)中村唯翔
5区(12.4km)中倉啓敦
6区(12.8km)岩見秀哉
7区(17.6km)吉田圭太
8区(19.7km)岸本大紀

1区は前年から1区を任されることが多かった湯原でスタート。飛躍が期待される2年生の中でも注目株の宮坂を2区に持って行って、昨年の岸本並の爆発を期待。

2年生の残りもぜひ使いたいところで、中村と中倉を中盤に。となると3,4年のレギュラー候補もあぶれてしまいますが。。

7区と8区は、2本柱の吉田圭太と岸本に任せたいところ。岸本の行方が気になりますが。

駒澤大

区間選手名
1区(9.5km)鈴木芽吹
2区(11.1km)酒井亮太
3区(11.9km)加藤淳
4区(11.8km)赤津勇進
5区(12.4km)小野恵崇
6区(12.8km)花尾恭輔
7区(17.6km)田澤廉
8区(19.7km)伊東颯太

思い切って1年生、2年生を3人ずつ配置する布陣。ちょっとやりすぎかな。。

まあ田澤は別格だし、1年生も今、勢いに乗っているのでそんなにおかしくないのでは。

あとは4年生の加藤、伊東を主要区間に配置すれば否が応でも期待してしまいます。

レース展望

上記3校以外にも優勝の可能性は大いにあります。

少なくとも前半は各校入り乱れて順位変動の激しい乱戦になるでしょう。

しかしやはりものをいうのは選手層の厚さ。その意味では今回は青山学院大と駒澤大が一歩抜けているでしょう。

後半、とくに7区までいく頃には両校の一騎打ちになるのでは?

そして最終的にはミス・ブレーキの無かったチームが優勝することになるでしょうね。

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