出典:https://www3.nhk.or.jp/
いよいよ、東京オリンピックの男子マラソン代表選考も終わりが見えてきました。
残る選考会はMGCファイナルチャレンジシリーズの東京マラソンとびわこ毎日マラソンの2つですが、有力選手は東京マラソンに集中したので、東京マラソンが実質的な最終選考会となると考えられるでしょう。
MGCで中村匠吾、服部勇馬の2選手が内定し、残るは一枠だけです。MGCファイナルチャレンジシリーズで現在の日本記録2時間5分50秒を切るタイムが出なければ、MGC3位の大迫傑選手が内定しますが、まだまだ予断は許せません。
日本記録更新は高い壁ではありますが、ナイキのヴェイパーフライの登場以来、長距離競技・駅伝では考えられないほどの記録更新が続いているので。。
東京マラソン2020の注目選手は?
注目選手は、日本記録保持者でMGC3位の大迫傑、前日本記録保持者でMGCでは前半独走した設楽悠太、そして2時間6分台の記録を持ち2018アジア競技大会金メダルの井上大仁の3人であることは間違いないでしょう。
大迫・設楽は同学年、井上は1学年下になりますが、ほぼ同世代です。
井上大仁選手とは?
井上大仁選手は山梨学院大学の出身。
大学時代は大迫・設楽両選手ほど目立った存在ではありませんでしたが、4年時は主将を務め、箱根駅伝では3区を区間3位で走っています。
その後、MHPSに入社し、徐々に日本を代表する長距離・マラソン選手として頭角を現してきました。
2017年のロンドン世界陸上に参加し26位、そして2018年の東京マラソンでは日本記録を更新した設楽選手に続く日本人2位で2時間6分54秒を記録しました。
このころには日本マラソン界の期待の星となっていました。
更に夏開催のオリンピックも意識して、2018年8月開催のジャカルタアジア競技大会のマラソンにも出走し、最後の競技場内のスパート合戦に勝って金メダルを獲得しました。
インターネットMGCは惨敗だったが。。。
当然、東京オリンピックの有力候補として名があがります。MGCでも、大迫・設楽・井上の3名が最有力候補でした。
しかし結果は。。
3名の誰も内定が取れなかったんですよね。
中でも井上選手は2時間22分もかかって、完走者の中で最下位に沈んでしまいました。
ヴェイパーフライに切り替えて
しかし今回の東京マラソン、井上選手は開催前々日の記者会見で目標タイムを「2時間4分30秒」とぶち上げました。
自身の持ちタイムを2分20秒以上上回るタイムで、日本記録に対しても1分20秒も上回るタイムです。
普通に考えるととても現実的には思えませんが、井上選手は「このあたりのタイムを目標にやってきた」と強気のコメントを出しています。
その自信の根拠の一つが、ヴェイパーフライであることは間違いないでしょう。
MGCで履いていたシューズはアシックスでしたが、その後ヴェイパーフライに切り替えてきました。
ヴェイパーフライを履いて臨んだニューイヤー駅伝では最長区間の4区で17人抜きを演じて、設楽選手の区間記録を22秒も塗り替えています。
うーん、恐るべしヴェイパーフライ効果。というべきでしょうか。
ここ1年ぐらいの中では、1万mで30秒、ハーフマラソンで1分程度、ヴェイパーフライによって記録向上が計られているといってもよいのではないでしょうか。
それならフルマラソンでは2分程度の記録向上も夢ではないのかもしれません。
となると、MGCファイナルチャレンジで日本記録が更新され、新たな内定者が出ても全く不思議ではないですね。
大迫・設楽両選手は以前からヴェイパーフライ着用ですが、井上選手はマラソンでヴェイパーフライを履くのは初めてです。
さて、その注目の結果は??
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