2019年度大学駅伝!出雲駅伝を終えて全日本大学駅伝、箱根駅伝の展望

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10月14日、出雲駅伝(第31回出雲全日本大学選抜駅伝)が開催され、これまでの伝統校・強豪校を破って國學院大が初優勝を遂げました。

國學院大は、浦野選手をはじめ主力選手がトラックシーズン好調で優勝候補の筆頭に挙げる人もいましたが、出雲駅伝での過去最高位は10位。まさかと思った人が多かったのではないでしょうか。

しかし大学駅伝界は年々、各大学の拮抗化が進んでいますが、今回の結果はまさにその象徴ですね。開催前から青山学院大、東洋大、東海大、駒澤大、國學院大、帝京大の6大学ぐらいまで、どこが優勝してもおかしくないとも言われていました。裏を返せば昨年度優勝校の青山学院大も、一歩間違えれば6位以下になっても全くおかしくないという状況です。

見ている方はワクワクしますが、やっている選手・チームは大変ですね。天国と地獄(?)が紙一重という状況。。

さて、2019大学駅伝の第1戦、出雲駅伝の結果を受けて、各大学の戦力分布がある程度見えてきました。その状況を各大学別に整理してみようと思います。

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國學院大

まずは出雲駅伝優勝の國學院大。

ダブルエースの浦野、土方両選手がエース区間の3区、6区でその実力を発揮しました。浦野選手は3区で、青山学院大のエース吉田圭太選手、駒澤大のスーパールーキー田澤選手と競り合っていましたが、ほぼこの集団を引っ張っていたと思います。区間3位に終わりましたが今年度大学長距離界を代表する選手として、その実力を十分発揮したと思います。

また最終6区でトップとの差37秒差を逆転した土方選手。やはりこの二人はどの区間を誰と走っても対抗できるでしょう。

更に藤木、島崎、青木と1万m28分台の選手がそろっています。この上位5人までの戦力でいえば東海大の次と言ってよいのではないでしょうか。更にどの選手も好調のようなので、現在の実戦力でいえばNo.1かもしれません。

となると出雲駅伝の結果も順当だったと言えるのかも。

問題は6番手以降でしょうか。そこはライバル校と比べるとやや力が落ちるようです。

しかし箱根は往路優勝を目標に掲げているようなので、戦力を往路に集中すればトントン拍子に優勝してしまいそうです。

駒澤大

次は復調を遂げた駒澤大。出雲では優勝を目前にしながらあとわずかのところで2位に沈みました。

しかし昨年は箱根も予選会から出ていたことを考えると、まさにV字回復ですね。

國學院大のような絶対的なエースはいないですが、1万m28分30秒台のPBを持つ、中村大聖、山下、伊東、加藤に加えて、1年生ながらいきなり5000m13分41秒を記録した田澤選手を擁します。更にそれに続く選手層も豊富。

どちからというと長い距離を得意とするチームカラーですので、全日本・箱根と更に期待が膨らみます。

OBの中村匠吾選手もMGCとトップ通過しましたし、今シーズンは駒澤旋風が吹き荒れそうな予感です。

東洋大

次は東洋大。

ここはしぶといですね。。

大学長距離界のエース相澤選手を除けば、準エースになるべき西山選手が不調、昨年の出雲駅伝6区区間賞の吉川選手は故障で離脱、主力となるべき渡邊奏太選手も復帰できず、と主力級が絶望的な状況で、個人的には今回の出雲駅伝は惨敗もあるなと思っていました。

1区が超スローペースであったため、不調の西山選手が10位ながら実質のトップとあまり差が開かなかったという幸運にも恵まれましたが、結局のところ最後まで優勝を争える位置にい続けました。

特に最終6区の定方選手は持ちタイムからして、かなり順位を下げてしまうのではないかと思っていましたが、各校のエース級が並ぶこの区間で驚くことに区間3位で粘りました。なんやかんや言って結果を残す東洋大の真骨頂ですね。

これで先の主力が戻ってきたら、まさしく残りの大会は優勝候補なのですが。。

しかしなかなかそうはいかないですよね。このままだとライバル校と比較して選手層が薄い東洋大は苦戦することになりそうです。

それをなんやかんやでなんとかして、結局のところ上位に踏みとどまらせるのが名将酒井監督の手腕なのですが。。

東海大

ここも故障・不調の選手が多いです。

黄金世代と言われた、現4年生の關、鬼塚、舘澤、阪口、松尾選手のち、出雲駅伝に出場したのは鬼塚、阪口の2選手のみ。しかもそれらの選手も、エース区間ではないつなぎの区間でもパッとしませんでした。

大学4年間、順調に力を伸ばし続けるというのは、なかなかできるものではないですが、それでもこの結果はちょっと残念です。

それでも最後まで優勝争いを繰り広げることができるのが、東海大の選手層の厚み。全員が問題のない調子なら、2チーム組んでもどちらも優勝争いできそうなほどの巨大戦力です。

なにしろ前回大会新で優勝した箱根のメンバーが8人残っています。更にそこに漏れた主力選手もいたわけで、どんだけ選手をそろえているのか、、といったところです。

全日本・箱根はやはりこの東海大を中心に優勝争いが繰り広げられることは間違いないでしょう。

青山学院大

出雲駅伝は前回優勝校の青山学院大。今年も4区まではトップ争いをしてその存在を見せつけました。

ただ5区の竹石選手が区間賞の記録から40秒以上も遅れるブレーキで失速。原監督は、この5区の選手起用を最後まで悩んだと言われていましたが、なぜ竹石選手だったのでしょう?典型的な長距離タイプで、6.4㎞という短い距離は合ってないと思うのですが。

よほど好調で、この5区で勝負を決めるぐらいで考えていたのか、逆に他に任せられる選手がいなくて止む無く竹石選手になったのか??

結果から見ると後者の方なんでしょうが。

それからすると、今年の青山学院大の選手層の薄さはかなり深刻なのかもしれません。

エースであるべき鈴木塁人選手は貧血と言われていますが今シーズンはずっと不調のまま。3年生で主力となるべき岩見選手は全日本大学駅伝にもエントリーされていません。また原監督は箱根の5区は竹石選手がいるので大丈夫的な発言をしていますが、この結果では。。

青山学院大伝統(?)の4年生が力を発揮してチームを引っ張るという体制が、今年は全くできていないようです。それが最も気がかりです。それ故に原監督も4年生に奮起を促すような発言を繰り返しているのでしょうが。

今年は下級生に期待せざるを得ない状況のようですね。

1年生は黄金世代になる予感がありそうですし、その中で岸本選手は出雲2区でいきなり区間賞と鮮烈なデビューを果たしました。その岸本選手以外にも、大澤、中村選手なども期待が持てそうです。

帝京大

出雲では上位5校から大きく離されましたが、その少し前の日体大記録会の5000mでは13分台がなんと6人!

前年から帝京大の株は急上昇してきていましたが、この結果を受けてもしや出雲では!!と思った方も多かったのではないかと思います。

しかし結果は関西の立命館大にも後れをとり7位。上述の13分台のうち、エース島貫選手と田村丈哉選手がなぜか出雲に出場しなかったということもありますが、ちょっと期待外れの結果ですね。

出雲はあまり本気ではなかったのか、ピーキングが合わなかったのか?

ただこのままでは終わらないのと思います。全日本・箱根ではあっと驚く活躍を見せてくれるかも。

 

。。。というように各校、様々な状況ですが、いずれにせよ今年はまさしく「戦国駅伝」。

いつもにもまして全日本・箱根の両駅伝が楽しみです。

 

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