2019年度大学駅伝!出雲駅伝・全日本大学駅伝を終えて箱根駅伝の展望

11月3日、全日本大学駅伝(秩父宮杯第51回全日本大学対抗駅伝選手権大会)が開催され、最終区で逆転した東海大が16年ぶり2度目の優勝を果たしました。

開催前は、出雲駅伝上位の5校、國學院大・駒澤大・東洋大・東海大・青山学院大が5強と見られていました。しかしその差はわずか。どこが優勝してもおかしくないし、逆にどこがシードから転落してもおかしくないとも見られていました。

序盤から中盤にかけて5強以外の城西大、東京国際大、順天堂大、早稲田大などが健闘しました。城西大は1週間前の箱根の予選会で15位と敗退していますし、早稲田もギリギリでの通過だったのに、ここでは大躍進です。うーん、分からないものですね。いずれにせよまさしく戦国駅伝。

結果としては、選手層の厚さを生かして調子のよい選手をそろえることができた東海大が、どの区間でも大きなブレーキなくこなして着実に上位をキープし続けて優勝につなげました。

黄金世代と呼ばれた現4年生の關・鬼塚・舘澤・阪口といった主力選手が全て欠場しましたが、それでもこれだけの選手をそろえることができる現在の東海大は、選手層という意味ではやはりダントツですね。箱根に向けてこれらの主力選手も復活してくるそうですからまさしく脅威です。

さて、2019大学駅伝の第1戦・出雲駅伝、第2戦・全日本大学駅伝の結果から、最終戦・箱根駅伝に向けた各大学の戦力がかなり見えてきました。そこで箱根駅伝の展望を各大学別に見てみたいと思います。

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東海大

上述のとおり、大量の主力選手を欠きながら全日本大学駅伝を最終的には完勝した東海大。箱根に向けて視界も良好です。

かつてはトラック競技での主力がそのまま駅伝でも主力となってきましたが、今回は西田・郡司・名取といったロード主体の選手が区間賞・区間上位と活躍しました。これまではこの辺りが弱くてチームとしての成績が安定しませんでしたが、それも今は昔です。

それにしても現4年生の黄金世代が故障・不調続きでも、現3年世代にも都大路1区で1・2・3位を独占した名取・塩澤・西田といった選手がいるので選手選びには苦労しません。それにしてもこの状況はちょっと選手を集めすぎと言いたくなる気がしますね。。まあプロ野球のようにドラフトのようなしくみがあるわけでなく、基本的には選手が大学を選んでいるので横からなんやかんや言うことはないのですが。。

箱根は5区の山登りと6区の山下りがあるという特殊性はありますが、それら区間も前年度の経験者が残っているわけでそこについても死角はありません。ただ前回6区の中島選手がウワサを聞かないのが気になりますが。

区間数も増える箱根では、選手層の厚さがますます重要になります。その意味でも東海大の優位性は動かないのではないでしょうか。

とはいえ、前回も絶対優位と見られていた青山学院大が完敗した例もありますので、まだまだ分かりませんが。

青山学院大

出雲では途中まで優勝争いには加わったものの、最終的には5位と久々に下位に沈んだ青山学院大。

前年度までとは打って変わって急速に選手層が薄くなってきました。なにしろ箱根の区間記録保持者3人が一度に卒業したわけですからね。

一方、今年の1年生はかなり期待されているようで、その中でも一番手と見られる岸本選手は出雲に引き続いて2区を任され、國學院大のエース浦野選手とずっと並走するなど期待通りの活躍を見せました。他にも大澤・横田選手など今後の活躍が楽しみな選手がたくさんいます。

出雲では4年生である竹石・中村友哉が失速し、原監督もおかんむりでしたが、今回は吉田裕也・中村友哉選手が区間上位で走り雪辱を果たしました。特に中村選手は出雲では全く積極性が見られないまま淡々とした走りに終始して、原監督からは「30点」とまで酷評されたのが効いたのか、今回は最初から飛ばして見事に順位を7位から3位まで押し上げました。

ただし主将でもある鈴木塁人選手は全く冴えが見られませんでした。貧血を抱えているとも言われていて、もしそうなら箱根までに復活してくるのは難しそうです。

箱根で優勝を目指すには、選手層の底上げが絶対不可欠です。最近ウワサに上がらない3年生岩見選手や、5区候補の竹石選手の復活も必要ですし、期待されている1年生から一人でも二人でもレギュラー入りが待ち望まれます。

例年なら少しぐらい故障・不調の選手がいても、代わりの候補がすぐに思い浮かんできたのですが、今年度はそうもいかないようです。それからすると今回の全日本の2位はかなり善戦したと言えるのかもしれません。

駒澤大

出雲は最終区のゴール直前までトップを走り、優勝目前で國學院大にかわされた駒澤大。全日本でも優勝候補の筆頭にあげる人が多くいました。

それが1区2区は順調にスタートしたものの、3区の神戸選手が区間16位に沈み、あっという間にシード圏外に落ちていきました。まさか優勝候補がシード権を落とすなんて。。

と思われましたが、さすがにその後は地力を発揮して着実に順位を上げ、エース区間の7区でスーパールーキー田澤選手が区間賞と活躍を見せ、最終的には2位の青山学院大にあと一歩の3位にまで順位を押し上げました。

しかしちょっと微妙ですね。もっと安定しているかと思ってましたが結構、ブレーキがありました。

個人的には全日本では、5強の中でも東海大と共に少し抜け出ている存在かと思っていましたが、そこまではいってないようです。

しかし今年度はあまり故障者の声を聞かないのは大きなポイントです。箱根に向けて再度戦力を整えてくるのではないでしょうか。

東洋大

なんといっても3区の相澤選手の走りが衝撃的でしたね。10キロ換算で27分40秒台というのですから、まさしく前代未聞と言ってよいくらいのスーパーパフォーマンスです。

30秒くらいは詰めてくるとは思ってましたが、その予想の遥か上を行ってました。箱根で2区を走ったらどのくらいの記録で来るのか今から楽しみです。

一方他の選手は、4年生の主力、今西・定方選手は共に区間2位と結果を出しましたが、ほかの選手がイマイチです。

特にずっとエース候補である西山選手の不調が気がかりです。本人も公の場で不調と公言しているので結構深刻なのでしょう。それでも西山選手を使わざるを得ないところが東洋大の選手層の薄さを物語っています。箱根では2年連続して1区で区間賞を獲っていますが、さて今回も箱根で復活してくるのか?東洋大の箱根の成績に最も影響が大きいかもしれません。

そしてもう一人の主力、吉川選手は出雲に続き全日本も欠場でした。うーん、ここも青山学院大と同じような状況に思えます。選手層が薄い分、主力がそろわないと成績にもろに響きます。ただし4年生がしっかりしているので、その分、安心できる面があるとは思いますが。

國學院大

浦野・土方のダブルエースで出雲を優勝した國學院大。勢いに乗って、全日本でも大きな躍進が期待されました。

途中まではなかなか検討していたのですが。。7区で力尽きたという感じですね。

やはり区間数が増えると選手層的に厳しくなるということでしょうか。

また期待された浦野・土方のダブルエースも今一歩でした。ここまで破竹の勢いでしたが、ここにきてその勢いに陰りが見えてきたようです。

まあ、出雲でいきなり優勝したので期待が大きくなりましたが、まだまだ新興勢力ですからね。7位でもまずまずと見てもよいのかもしれません。

箱根では2区土方、5区浦野という配置が予想されます。1区を順調に滑り出せば浦野選手は前回区間賞を獲得しているので、往路優勝も視野に入ってくるかと思います。復路はさすがにきびしいと思いますが。

 

という状況ですが、これから箱根まで約2か月あります。

これからは1万mやハーフマラソンで記録を狙ってくるでしょうから、そこで各校の戦力争いがまた明らかになってくると思います。うーん、楽しみ。

 

それはさておき、今回の全日本でも選手のシューズはナイキのヴェイパーフライが席巻してましたね。

もはやワンメイクレースといった様相。それほど威力のあるものなのでしょうか??

確かに高校生から世界のトップ選手までが着用して、各層全てにおいて異様なくらい記録が伸びている気がするのは気のせいでしょうか?各駅伝でも区間新が連発していますしね。

国際陸連が調査に乗り出すとの報道もあり、本当になんらかの処置が行われる可能性も出てきました。もしそうなるなら大騒動ですね。

箱根駅伝
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