夏が終わると、いよいよ学生の駅伝シーズンが開幕します。
毎年、楽しみにしている方も多いかと思います。
その学生駅伝は10月初めに行われる出雲駅伝から始まります。
しかし駅伝マニアの方はともかくとして、毎年、大学駅伝の区間距離ってどんなだったかな?と思う方は多いのではないかと思います。
そんな方向けに、大学三大駅伝の区間距離をまとめてみました。
出雲駅伝(出雲全日本大学選抜駅伝競走)
出雲駅伝は大学駅伝の開幕戦です。
出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝という並びは、順番に区間距離・区間数が増えていくということで、選手側にとっても見る側にとっても理想的ですね。
というわけで出雲駅伝の区間距離は短いです。
区間数も6区間しかないです。
大学生は夏休みの合宿期間中に走り込みを行いますが、この駅伝では走り込みの成果を問うというよりは、トラックシーズンの延長線上といった感じですね。
しかし最近は全日本インカレがこの走り込み期間中に行われるためか、長距離種目においては全日本インカレに注力しない大学が増えてます。
大学陸上競技の最高峰の大会ですので、これはちょっと残念な傾向です。
ちょっと話が横道に逸れましたが、以下が出雲駅伝の区間と距離です。
- 1区:8.0km
- 2区:5.8km
- 3区:8.5km
- 4区:6.2km
- 5区:6.4km
- 6区:10.2km
エース区間が最終区という配置ですね。
その次の重要区間は、1区と3区になります。
特に1区は重要ですね。
総距離も区間数も少ないので、スタートの出遅れは致命取りになります。
最近の傾向としては、この1区に配置される選手はそれまでの実績よりも、経験の少ない新入生でもその時に上り調子の選手が選ばれる場合が多くなっている気がします。
最近のハイレベル化した大学駅伝では、相当な実績があっても調子が良くない選手は、通用しないどころか大きなブレーキになってしまいます。
逆に新入生でも最近は中学・高校から全国規模の大きな大会を経験していますから、十分に重要区間を任せられるということでしょう。
全日本大学駅伝(秩父宮杯全日本大学駅伝対校選手権大会)
第2戦は、全日本大学駅伝です。
箱根駅伝より、こちらの方が本来は学生駅伝の最高峰大会なんですがね。
昔は確か1月頃に開催されていました。
また関東の大学ばかりではなく、地方の大学も優勝していました。
福岡大学とか京都産業大学とか。
いつのまに関東一極集中になったんでしょうね。まあ箱根駅伝の影響でしょうが。
それでは、全日本大学駅伝の区間距離です。
- 1区:9.5km
- 2区:11.1km
- 3区:11.9km
- 4区:11.8km
- 5区:12.4km
- 6区:12.8km
- 7区:17.6km
- 8区:19.7km
2018年度より、区間配置が変わりました。
見事に区間が後になるにつれて区間距離が伸びてますね。(3~4区だけ当てはまりませんが)
これだと1区の配置が難しいですね。
単純に距離だけ見ると最弱(?)区間になりますが、前述の通り1区は遅れと取れないということで非常に重要性は高いです。
まあ、一般的にはスピードがあって競り合いに強い選手の配置ということになるでしょうか。
いずれにせよ各大学の区間配置がどうなるのか楽しみです。
ただ最近の駅伝では、勝負が最終区間までもつれることは少なくなってきているので、前半の競り合う区間にエース区間(長距離区間)を持ってきて、エース同士が激突するのを見たい気がしますが。
箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)
最後は箱根駅伝です。
本来は関東のローカル駅伝です。
なんでこんなに有名になったのでしょうか?
昔はラジオ中継しかなくて、正月にラジオに食いついて聞いていました。
まさか10時間以上もかかる駅伝を最初から最後までテレビ中継することになるとは。
その当時は考えもしませんでした。
ましてや、ただ走るだけの駅伝ですからね。
陸上(長距離)経験者が興味を持つのは分かるのですが、経験の無い人たちまでがここまでたくさん見るというのは本当に不思議に感じます。
まあ、正月ということで家族でワイワイ言いながら見るコンテンツに合っているのでしょうね。
お年寄りもこういうのは好きな気がしますので。
さて、箱根駅伝の区間距離です。
- 1区:21.3km
- 2区:23.1km
- 3区:21.4km
- 4区:20.9km
- 5区:20.8km
- 6区:20.8km
- 7区:21.3km
- 8区:21.4km
- 9区:23.1km
- 10区:23.0km
この区間配置はご存知の方も多いのではないかと思います。
しかしかなり特殊な区間配置ですよね。
箱根の山登り・下りを別としてもかなり特殊です。
全て20km以上の区間という距離の長さがまず異常(?)です。
実業団の駅伝でも20km以上の区間は一区間ぐらいです。
そして各区間の距離の差がほとんどないというのも特殊です。
長距離区間にエースが配置されて、そこで勝負を決するというのが通常の駅伝区間配置のパターンですが、これではエースの重要性が相対的に低下します。
代わりに箱根には山登り・下りという区間の特色性はありますが。
箱根では、スターランナーの存在やエースの出来よりも、特殊区間や9番目・10番目のランナーの出来が勝負を大きく左右するということになります。
チームとしての総合力が求められる競技ということですね。
まとめ
ということで、大学三大駅伝の区間をまとめてみました。
それぞれ特色のある各駅伝。
各大学の戦略はどうなるのでしょうか?
区間配置の発表から楽しみです。
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