出典:https://www.nike.com/
2020年1月15日、複数の英国メディアがナイキヴェイパーフライが禁止されるとの報道を行いました。
ついに来るべき日が来たのか?ということです。
しかし実際はまだ決定されたとの話ではなく、憶測の域を出ていないようです。
日本のメディアは、英国をはじめとした海外メディアの報道を後追いしているだけのようですが、実際のところ海外メディアはどのような報道をしているのでしょうか?
ネット上で調べてみました。
Daily Mail

今回の報道は、ここが起点になったようです。GMT 2020年1月15日0時1分に公開されたとクレジットが残っています。
内容としては、女子のマラソン世界記録の大幅更新(ケニアのコスゲイ選手:2時間14分4秒)がきっかけになったかような書き方になっています。この世界記録は非公認になるかは分からないが、シューズは禁止されるだろうということで、シューズ禁止は前提になっているかのような書き方です。
このコスゲイ選手のシューズは、ヴェイパーフライNext%の改修版(?)のようです。また、非公認ながらマラソン2時間切りを果たしたキプチョゲ選手が着用していたヴェイパーフライ特別版(?)も併せて禁止になるだろうと書かれています。
禁止される要因としては、やはりスプリング構造による助力効果が挙げられていて、シューズのフォームとカーボンプレートがその効果を生み出しているとの考えです。
規制対象としては、ソールの厚さとカーボンプレートの使用が挙げられています。ヴェイパーフライの2大特徴ですね。
しかし結局、今回の報道のニュースソースが何であるかは分からないですね。リークして得するのは、、、だれでしょうね??
The Sun

2020年1月15日9時26分(GMT?)公開になっています。
補足的な内容が付け加えられていますが、主体となる情報はDaily Mailとほぼ同じです。
ニュースソースが同じ何でしょうかね?ほぼ同じというより、全く同じといったところです。
Guardian

多くのメディアは、上記2つのメディアと同様の内容を報道しているようですが、このガーディアンは全く異なったスタンスで報道しているようです。
なにしろ、記事のタイトルが
Nike shoes that have revolutionised marathon times unlikely to be banned
ですので。
まあつまり、禁止されないということですね。
ただ、何もしないというわけでもなく、現状のヴェイパーフライは認めざるを得ないが、今後についてはミッドソールの厚さなどで制限をかけていくとかするのでは?という論調のようです。
個人的にはそのあたりが落としどころではないかと思います。
現在のヴェイパーフライを禁止にするなら、これまでヴェイパーフライ着用選手が出してきた記録をどうするのか?という話に行きつきますし。
日本のオリンピックマラソン先行のMGCは、更に混沌としますね。
男子3人目の選手選考は、ヴェイパーフライを履いていた大迫選手の日本記録を更新することが選考基準になっています。今、ヴェイパーフライを禁止にして残りの選考レースを行うなら、そもそも日本記録を基準にするのはおかしいという結論に行きついてしまいます。それなら、ヴェイパーフライ非着用選手の最高記録を基準にするのか?そうしたとしても相当紛糾しそうです。
せっかく明確な選考基準を決めたはずなのに。。瀬古プロジェクトリーダーの苦悩が目に浮かびます。マラソンコースの北海道移転でもさんざんな目にあったはずなのに。うーん、この方はよほどオリンピックと相性が悪いのでしょうか。。
余談でした。
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